Healthcare journal

2024.07.04 Thu
あかまつ歯科クリニック http://akamatsu-dental.jp/

意外と知らない不正咬合の原因

歯並び・噛み合わせが悪いことは遺伝だけが原因ではありません。

近年、不正咬合を認める子供が増加傾向にあり、現代人の6割に認めるとの報告もあります。
不正咬合とは歯を支えている骨や上下の顎のアンバランスなどが原因で起こる悪い歯ならびのことです。
これは、①顎骨の小型化、②歯の大型化によるところが大きいと考えられます。

その主因は、食文化の発達による咀嚼機能の低下や生活習慣の変革によると考えられ、これからも増加の一途をたどると考えられます。
一昔前は、不正咬合は遺伝的要因が半分、環境的要因が半分という表現がされていましたが、近年は生まれてからの環境要因が大きく関わってきていることもわかっています。
乳幼児期からの食生活、姿勢、習癖など、小児期への口腔機能の発達不全に注目され保険診療に口腔機能不全へのアプローチが導入されるなど関心が高まっています。
しかしながら、人類進化の過程で顎は小さく、歯は大きくなっているのは事実であり、食文化が変化し、また生活スタイルも変化してきている中、不正咬合の予防は難しいです。

添付している図にも記載しておりますが、不正咬合の大元は上顎の成長不足から始まります。
そこから波及すると様々な症状を引き起こしてくる可能性が高まります。

一見関係ないように思われるかもしれませんが、
以下の様な症状があれば自分のお子様に不正咬合がある、もしくは不正咬合になる可能性があるかもしれないとお考えください。

・アトピーのような肌をしている
・風邪をひきやすい
・見た目で明らかに歯並びが悪い
・滑舌が悪い
・唇をなめたり、荒れたり、切れたりしやすい
・よく口内炎ができる
・いつもぼーっとして口を開けている
・寝ているとき口が開いている
・寝相が悪い
・落ち着きがない
・おねしょがとれない
・姿勢が悪く頭が前のめりになった猫背
・喘息がある
・扁桃腺が腫れやすい
・鼻がよくつまる
・アレルギーがひどい
・いびきをかく

これらは上あごの発育が不良な為に引き起こされうる症状です。全てが原因ではありませんが、関係が深いとされています。
このうち、もし複数当てはまるようでしたら、上あごの発育不全が疑われます。

不正咬合は、顎が発育している6〜10歳くらいからアプローチしていけば改善できる可能性が高いです。改善方法は歯科医院によって様々ですが、上記症状のどれか、もしくは複数が当てはまるようでしたらお近くの小児矯正歯科医院に受診されてはどうでしょうか?

あかまつ歯科クリニック
院長 赤松佑紀
http://akamatsu-dental.jp/

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