Healthcare journal

金野 陽高
2024.07.17 Wed
こんの内科・消化器内科クリニック 院長 金野 陽高

PROFILE

2003年4月~2003年9月 旭川医科大学 第3内科 2003年10月~2005年3月 遠軽厚生病院内科 2005年4月~2008年9月 旭川医科大学 内科学講座 消化器・血液腫瘍制御内科学分野 2008年10月~2011年3月 遠軽厚生病院 内科 2011年4月~ 琴似ロイヤル病院(現 イムス札幌消化器中央総合病院) 2018年12月~こんの内科消化器科クリニック開院

現在の仕事についた経緯

 小学生くらいの時から漠然と人の役に立つ仕事がしたいと考えていました。偶然に小学生時代の友人の父が医師であったため、この職業のことを知りました。成長する過程の中で親の病気に接することもあり病気を治す仕事にあこがれを抱くようになりました。縁があり医学部入学を経て医師の職業に就くことができました。消化器分野を専門に選んだのは、早期の癌やポリープなどの病変を低侵襲で治療できてしまう内視鏡に興味を持ったからです。内視鏡を中心に消化器疾患はもちろん、生活習慣病診療に力を入れたいと考えるようになり開業の道を選びました。今後も地域医療に貢献すべく努力したいと考えています。

仕事へのこだわり

 若いころは手技を極めたいという思いが強かったです。症例を多く経験することが一番の近道と考えていました。若いころに地方の基幹病院に勤務したことは、たくさんの患者さんの診療に携わることにつながったと思います。内視鏡(胃カメラ・大腸カメラなど)もたくさん経験できました。一方で手技や疾患についての勉強だけではなく、日々の診療から生まれる責任や信頼関係の築き方などたくさん研鑽することができました。やはり同僚のスタッフや先輩方の助け・支えをいただいたことが大きかったですし、患者さんの人生にかかわる仕事をしているという自覚をもって、日々の診療に臨むようになれたと思います。そういった経験から今のクリニックの理念である『病気以上に人を見る』という考えが生まれました。社会背景や環境など患者さんによっておかれた状況は違います。疾患にはある程度決まった治療法がありますが、その患者さんの状況に即した治療が求められると考えますので、今の診療においても当時の経験が生きているのかと思います。

 クリニックを開業してから進行した癌とか重篤な疾患の診療に携わることは少なくなりましたが、かかりつけの患者さんとの関係はより密接になったと感じています。その方の置かれた状況、背景などを加味して診療にあたることが患者さんの幸せにつながると考えています。もともとの専門分野である消化器診療に力を入れつつ今後も地域の方々に貢献できればと思います。 

今後の展望・私の夢

 おかげさまで来院していただく患者さんもだいぶ増えてきました。今後もより良い医療を提供できればと思いつつも忙しくなった分、一人一人にしっかりと介入できているのだろうか、患者さんのニーズにこたえられているのだろうか不安な部分もあります。勤務医とは違い、なかなかフィードバックしてくれるような上司や同僚もいない状況ですので当初の謙虚さや違った視点での考え方が持てているか身に染みることもあります。内科に限らず、いろいろな診療科で患者さんに貢献することができると思いますので、志を共有できるような医師がいれば、共に働いていけないかと考えています。診療科を増やすとか分院として展開していくとか、より良い医療提供ができないかは模索しています。

若者へのメッセージ

 私は医師という仕事へのあこがれがあり、やがて具体的に目指すようになりました。やはり目的意識があると、そこに至るまでのプロセスを自覚し、必要な能力がなにか・どういった準備が必要なのかを認識できるのだと思います。やりたいことが見つかるとそこにモチベーションが生まれ、具体的な行動につながるものなのだと思います。今は各種メディアからいろいろな情報が得られる時代ですので興味のある分野には積極的に触れてみることで自己実現につながっていくと思います。まずは自分のなりたい未来像を思い描いてみるとよいと思います。

こんの内科・消化器内科クリニック
https://shinkotoni-naika.jp/

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