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新学期が不安な君へ
2024.08.23 Fri
不登校/こどもと大人の漢方・心療内科 出雲いいじまクリニック 新学期が不安な君へ https://myroad-online.jp/keyperson/iijima_yoshiro/

新学期の始まりが近づいてきましたね。楽しみな気持ちもある一方で、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。新しい環境、新しい先生や友達、そして新しい勉強内容など、様々な変化に対する不安は自然なものです。

新学期の不安の原因

新学期の不安には、さまざまな原因があります。
新しい環境への適応:新しい教室や学校に慣れるのが難しいと感じること。
人間関係の不安:新しい友達作りや、先生とのコミュニケーションに対する心配。
学業への不安:新しい勉強内容についていけるか、成績は大丈夫かという心配。
生活リズムの変化:長期休暇後の生活リズムの乱れ。
過去の経験:前の学期や学年での嫌な経験が心配の種になっている。
これらの不安を感じているとしたら、それはあなたが自分の生活や将来について真剣に考えているサインです。

不安への対処法

不安に対処するためには、いくつかの方法があります。ここでは、新学期の不安を和らげるのに役立つ方法を紹介します。
心配事を書き出す:不安な気持ちを紙に書き出すことで、問題に対処しやすくなります。
規則正しい生活リズムを作る:少しずつ早寝早起きの習慣をつけ、新学期に向けて生活リズムを整えましょう。
前向きなイメージトレーニング:新学期の楽しい出来事や、うまくいく場面を想像してみましょう。
深呼吸やリラックス法を実践:不安を感じたときは、ゆっくりと深呼吸をしたり、簡単なストレッチをしたりして身体をリラックスさせましょう。
信頼できる人に相談する:家族や友達、先生など、信頼できる人に不安な気持ちを打ち明けてみましょう。
小さな目標を立てる:新学期に向けて、自分にできる小さな準備や目標を立ててみましょう。

不安が長引く場合の対処

不安への対処を試みても、なかなか気持ちが楽にならない場合があります。以下の点に注意し、必要に応じて専門家に相談することも検討しましょう。
不安が長引くサイン:
2週間以上続く強い不安や落ち込み
頭痛、腹痛、吐き気などの身体症状が頻繁に現れる
睡眠や食事に大きな変化がある
学校に行くのがとても辛く感じる
専門家への相談:
スクールカウンセラーや心療内科医、精神科医などの専門家に相談することをおすすめします。
相談することのメリット:
客観的な視点からアドバイスがもらえる
専門的な対処法を学べる
必要に応じて適切な治療を受けられる
専門家に相談することは、心身の健康を大切にするための勇気ある行動です。

まとめ

新学期を前に不安を感じるのは自然なことです。その不安はあなたが成長し、新しいことに挑戦しようとしているサインでもあります。覚えておいてほしいことは以下の通りです。
1.あなたは一人じゃありません。多くの人が同じような不安を感じています。
2.不安は一時的なものです。新しい環境に慣れるにつれて、きっと和らいでいきます。
3.失敗を恐れないでください。失敗は成長のチャンスです。
4.自分のペースで大丈夫です。他の人と比べる必要はありません。
5.助けを求めることは勇気ある行動です。困ったときは周りの人に相談しましょう。
新学期は新しい可能性に満ちています。不安もあるかもしれませんが、きっと楽しいこと、成長できることがたくさん待っているはずです。自分を信じて、一歩ずつ前に進んでいきましょう。
あなたならきっと大丈夫。新しい学期が素晴らしいものになることを願っています。

〈執筆〉
出雲いいじまクリニック
院長 飯島 慶郎
https://sites.google.com/view/izumo-iijima-clinic

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