Healthcare journal

石坂淳
2024.07.10 Wed
石坂整形外科クリニック 石坂淳 https://ishizaka-seikei.jp/

手外科をはじめ、スポーツ疾患や骨粗鬆症にも力を入れています

医師は院長の石坂と副院長の岩﨑先生の2診体制で診療しています。岩崎先生とは医局時代の同級生で、気心知れた仲で、お互い信頼関係をもっております。ともに医局時代は手外科を専門領域としておりましたが、開業後はスポーツ疾患や骨粗鬆症にも力を入れています。スポーツ疾患に対しては超音波検査器などを用いて正確に診断し、的確な治療を行うようにしています。
骨粗鬆症は腰椎、大腿骨をDEXA法で測定します。そうすることでより正確な骨密度が計測され、骨粗鬆症治療の効果も見られるようになります。骨密度検査、血液検査で骨代謝マーカーを測定し、患者さんの状態や家庭背景などにも配慮したうえで多種多様な骨粗鬆症治療薬の中から適切な治療薬を選択するようにしております。その他にも関節リウマチや急性外傷、交通事故など幅広い疾患に対応しております。
また理学療法士が11名、作業療法士が1名在籍しており、運動療法も積極的に行っており、投薬や注射だけでは良くならない方にも効果を上げております。待合室やリハビリ室は吹き抜けとなっており、混雑しているときにも圧迫感を感じることはあまりありません。そして受付機、自動会計機などDX機器を多く取り入れることで、診療前後の待ち時間の短縮を図っています。また機械の操作などに不慣れな方々のためにコンシェルジュを待合室に配置し手助けするようにしています。

研鑽を積み、父が開業していた同じ土地に新築

元々同地で父が整形外科を開業し、私は子供の頃より父の診療する姿を目にしておりました。子供心にいずれは私も父と同じ開業医になるのだなという漠然とした想いはあったと思います。高校生の時に父から将来は跡を継いでほしいといわれ、医師を目指すこととなり医学部に入学しました。その後無事医師となり、父と同じ整形外科医となりましたが、医師2年目に父が胃がんで亡くなりました。

父の要望通りそのまま跡を継ぐという話もありましたが、開業医として一人で診療をしていくには医師としての経験が不足していると考え、一度父の医院を閉鎖し引き続き勤務医としてのキャリアを積む選択をいたしました。大学病院およびその関連施設にて研鑽を積み、2007年に父が開業していた同じ土地に建物を新築し現在の石坂整形外科クリニックを開院いたしました。
今のクリニックには父の時代にも通院していた方や父をよく知る方もいて、父との昔話をしてくださったり、私が小さかった頃の様子を話される方などもいてそういったときは気恥ずかしい思いをしたりしています。

患者さん一人一人その背景を考慮した治療方針を

大学病院時代に専門としていた手外科領域やスポーツ疾患、骨粗鬆症、関節リウマチなどを得意としています。超音波検査器も積極的に使用して、今までのX線検査だけでは診断することが難しかった靭帯損傷や筋損傷、微小骨折の診断も行えるようになっています。また上肢の伝達麻酔や各種ブロック治療も超音波検査器を用いることで、安全、正確に行うことができるようになっています。上肢の伝達ブロックを利用してサイレントマニュピレーションといわれる、五十肩で固まった関節の動きを改善させる処置も多く行っています。

また診療スタイルとしては画一的な治療方針を選択するのではなく、患者さん一人一人その背景を考慮して治療方針を決めるようにしています。例えば野球部の中学生などが肘などに痛みを生じた際などにむやみに休養を強いるのではなく、どの試合に間に合わせたいのか、そのためにはいつまで休んでその後はどういったスケジュールでリハビリを行っていくのか指示します。また本来のポジションで復帰が難しいのであれば、どういったポジションであれば出場が可能なのかなどを提案するようにしています。そうすることでケガのために大好きなスポーツをあきらめてしまうのではなく、ケガへの付き合い方、予防の仕方を学んでいってもらえるようにしています。

今後の展望

当院ではDX化を積極的に推進しています。今後はAI問診システムやAI診断システムなども取り入れ、電子カルテシステムとの連動もすすめてより効率的で正確な診察をできるようにしていきたいと思います。診療日は木曜日、日曜日などの休診日に関して、現状は提携のAFURI整骨院が休診日を埋める形で営業していますが、今後は当院でもそこを埋められるようになるとより望ましいと感じています。

現在セラピストが12名在籍し無床のクリニックとしては比較的多くのセラピストが勤務しています。現在のクリニックのスペースではあと若干名しか増員できないと考えています。そのため今後患者さんなどの多様なニーズに応えるために、外部にトレーニング施設やピラティススタジオなどの併設、連携などができるようになるといいなと漠然と考えています。今後も引き続き患者さんの皆様の期待に応えられるような整形外科クリニックを目指していきたいと思っております。

医療法人明皐会石坂整形外科クリニック
理事長 石坂淳
北里大学医学部卒。大学病院および関連病院において、肩こりや腰痛、各種関節痛、外傷、スポーツ障害、リウマチ性疾患などの診療、手術を行う。その経験をもとに、2007年に石坂整形外科クリニックを開設。的確な診断を行い皆様ひとりひとりの立場に立って最適な治療法を選択、また最新の医療機器と施設を導入し、お子様からご高齢の方まで皆様に”居心地の良い医療”を提供したいとしている。
https://ishizaka-seikei.jp

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